15. 当院でのNeuro Therm JK3(TM)の使用経験
神経根症状を有する腰下肢痛, 帯状疱疹後神経痛などの良性疾患に対する治療法の一つとして, 従来より高周波熱凝固法(RF)が用いられてきたが, 施行後の筋力低下, 知覚低下が問題となる. 一方, Pulsed radiofrequency法は高周波電流を42℃以下で間欠的に通電し疼痛軽減を図る治療手段であり, 合併症をきたしにくく疼痛改善効果も優れているとされる. 今回, 当施設において神経根症状のある患者3名にPRF療法を行い, 良好な鎮痛効果を得たので報告する. 方法:パルス高周波発生装置はNeuro Therm JK3(TM), ブロック針は22G, 97mm絶縁電極針を用いた. 通常の神...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 2006, Vol.13 (1), p.26-27 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 神経根症状を有する腰下肢痛, 帯状疱疹後神経痛などの良性疾患に対する治療法の一つとして, 従来より高周波熱凝固法(RF)が用いられてきたが, 施行後の筋力低下, 知覚低下が問題となる. 一方, Pulsed radiofrequency法は高周波電流を42℃以下で間欠的に通電し疼痛軽減を図る治療手段であり, 合併症をきたしにくく疼痛改善効果も優れているとされる. 今回, 当施設において神経根症状のある患者3名にPRF療法を行い, 良好な鎮痛効果を得たので報告する. 方法:パルス高周波発生装置はNeuro Therm JK3(TM), ブロック針は22G, 97mm絶縁電極針を用いた. 通常の神経根ブロックと同様に患者が放散痛を得たところで造影を行い, その後PRF通電を42℃で180秒間, 2回行った. 施行後1%リドカイン3mlとベタメタゾン4mgの混合液を注入した. 結果:合併症としての筋力低下, 知覚低下は3症例ともみられなかった. ブロック翌日の疼痛レベルはvisual analogue scaleによる評価で全症例において施行前の50%以下に軽快し, 2ヵ月後も疼痛効果が持続したことより, 有効な治療法であると考えられた. |
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ISSN: | 1340-4903 |