4. CPTによる椎間板ヘルニアの高位診断

電流知覚閾値(CPT)は, 非侵襲的神経選択的な検査が可能である. 椎間板ヘルニアでは, 愁訴の位置やMRI等の画像的に責任椎間の診断は可能であるが, 複数高位の場合は, 画像のみでは責任椎問を特定できない場合もある. そこでCPTで責任椎間を特定することが可能かを検討した. 対象, 方法:MRI上L4/5, L5/S1に椎間板ヘルニアを認めた34名を対象とした. 愁訴の位置や画像上考えられる高位神経根領域に対応する高位で患側と健側の同部位のCPTを測定した. 統計学的検定はWilcoxon testを用い, p<0. 05を有意とした. 結果:罹患高位はL4/5が19例, L5/S1が17例...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2005, Vol.12 (4), p.426-426
Hauptverfasser: 岩田敏男, 葛本直哉, 中橋一喜
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:電流知覚閾値(CPT)は, 非侵襲的神経選択的な検査が可能である. 椎間板ヘルニアでは, 愁訴の位置やMRI等の画像的に責任椎間の診断は可能であるが, 複数高位の場合は, 画像のみでは責任椎問を特定できない場合もある. そこでCPTで責任椎間を特定することが可能かを検討した. 対象, 方法:MRI上L4/5, L5/S1に椎間板ヘルニアを認めた34名を対象とした. 愁訴の位置や画像上考えられる高位神経根領域に対応する高位で患側と健側の同部位のCPTを測定した. 統計学的検定はWilcoxon testを用い, p<0. 05を有意とした. 結果:罹患高位はL4/5が19例, L5/S1が17例, 併存例が3例であった. 患側と健側のCPTの比較では, 2,000Hzでは301.9±103.8, 220.1±63.5, 250Hzでは90.8±24.9, 69.5±27.4, 5Hzでは40.0±16.8, 38.9±21.5で, 2,000Hzと250Hzで患側が有意に高値を示した. 考察:CPTが2,000Hzと250Hzで患側が健側に比べ有意に高値を示したことから, 椎間板ヘルニアの高位診断に有用である可能性が示唆された.
ISSN:1340-4903