9. 提示症例3に対する発表(2)

本症例は, 現病歴, 所見, 診療の状況から典型的なCRPSとは言い難く, 整形外科, 精神科等, 他科と連携して治療を進めていく必要がある. 診断:鑑別診断としてCRPS以外に右肩, 右上肢の器質的疾患, 疼痛性障害等があげられる. 検査:MRI, CPT, ドラッグチャレンジテスト, 心理検査, 家族を含めた面接等を追加する. 治療計画:器質的疾患があれば原疾患の治療を行い, 疼痛性障害が疑われれば精神科と協力しながら投薬および認知行動療法等を検討する, 当科としては, 神経ブロックでは硬膜外ブロックをはじめとする交感神経ブロック, 知覚神経ブロックを施行する. 硬膜外ブロックの効果があれ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2005, Vol.12 (4), p.420-420
Hauptverfasser: 竹島直純, 山本一嗣, 佐登宣仁, 服部政治, 野口隆之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本症例は, 現病歴, 所見, 診療の状況から典型的なCRPSとは言い難く, 整形外科, 精神科等, 他科と連携して治療を進めていく必要がある. 診断:鑑別診断としてCRPS以外に右肩, 右上肢の器質的疾患, 疼痛性障害等があげられる. 検査:MRI, CPT, ドラッグチャレンジテスト, 心理検査, 家族を含めた面接等を追加する. 治療計画:器質的疾患があれば原疾患の治療を行い, 疼痛性障害が疑われれば精神科と協力しながら投薬および認知行動療法等を検討する, 当科としては, 神経ブロックでは硬膜外ブロックをはじめとする交感神経ブロック, 知覚神経ブロックを施行する. 硬膜外ブロックの効果があれば, 入院下のPCAポンプを使用した間欠的硬膜外ブロックを考慮する. 薬物療法は, ドラッグチャレンジテストの結果で投薬を決定する. リハビリテーション計画:早期からの運動療法は大切であり, 疼痛部位のROMの改善, ADLの向上, 全身の姿勢の矯正を目的に他の治療と並行して施行する. 結語:他科と連携し多面的な治療が必要である.
ISSN:1340-4903