4.神経因性疼痛モデルラットの循環調節性自律神経機能の評価

目的:自律神経活動を評価する方法に心拍血圧変動に周波数解析を用いる方法がある. この方法を用いて神経因性疼痛モデルラットの自律神経活動の変化を評価することとした. 方法:SDラット8週齢雄を用いた. ツムラフリームービングシステムを用い覚醒非拘束状態で血圧, 心拍を記録できる状態とし, その2日後に坐骨神経部分結紮モデル(PNLモデル)(n=6), Shamモデル(n=6)を作成した. モデル作成翌日より7日間, 心拍血圧を測定し心拍血圧変動データを周波数解析し自律神経活動を評価した. 結果:心拍数, 血圧で2群間に有意差を認めなかった. 心臓副交感神経活動HFRR, 心臓自律神経バランスLF...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2004, Vol.11 (4), p.477-478
Hauptverfasser: 柴田茂貴, 小川洋二郎, 喜多清, 岩崎賢一, 柏崎美保, 中村卓, 加藤実, 小川節郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:自律神経活動を評価する方法に心拍血圧変動に周波数解析を用いる方法がある. この方法を用いて神経因性疼痛モデルラットの自律神経活動の変化を評価することとした. 方法:SDラット8週齢雄を用いた. ツムラフリームービングシステムを用い覚醒非拘束状態で血圧, 心拍を記録できる状態とし, その2日後に坐骨神経部分結紮モデル(PNLモデル)(n=6), Shamモデル(n=6)を作成した. モデル作成翌日より7日間, 心拍血圧を測定し心拍血圧変動データを周波数解析し自律神経活動を評価した. 結果:心拍数, 血圧で2群間に有意差を認めなかった. 心臓副交感神経活動HFRR, 心臓自律神経バランスLF/HFRR, 血管運動性交感神経活動LFMBPで2群間に有意差を認めなかった. レニン-アンジオテンシン系との関係が認められているVLFMBPはモデル作成後2~3日目でPNLモデルの方が有意に高かった. 考察:神経因性疼痛モデルラットに交感神経活動の亢進を示唆する所見は認めなかったが, レニン-アンジオテンシン系が亢進している可能性が考えられた.
ISSN:1340-4903