1―092 星状神経節近傍近赤外線照射は眼動脈血流量を増加させる

【はじめに】近赤外線を用いた星状神経節近傍照射(以下, 照射SGB)は, 局所麻酔薬を用いた星状神経節ブロックに準じる治療として広く用いられている. 今回我々は, 照射SGBにより眼動脈血流量が変化することを健常人で確認したので報告する. 【方法】健常人 6名(男2, 女4, 23.7±3.8歳)を対象とし, 右照射SGBを 行った. 照射には, 直線偏光近赤外線照射器(SUPERLIZER)を用い, 1,440Wで2秒照射4秒停止を8分間繰り返した. 照射直前と直後に超音波カラードップラーを用いて眼動脈径および流速を測定した. 【結果】収縮期の眼動脈径は2.1±0.2mmから2.7±0.4m...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2004, Vol.11 (3), p.299-299
Hauptverfasser: 藤本真弓, 金子高太郎, 塚本秀利, 戸田良太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】近赤外線を用いた星状神経節近傍照射(以下, 照射SGB)は, 局所麻酔薬を用いた星状神経節ブロックに準じる治療として広く用いられている. 今回我々は, 照射SGBにより眼動脈血流量が変化することを健常人で確認したので報告する. 【方法】健常人 6名(男2, 女4, 23.7±3.8歳)を対象とし, 右照射SGBを 行った. 照射には, 直線偏光近赤外線照射器(SUPERLIZER)を用い, 1,440Wで2秒照射4秒停止を8分間繰り返した. 照射直前と直後に超音波カラードップラーを用いて眼動脈径および流速を測定した. 【結果】収縮期の眼動脈径は2.1±0.2mmから2.7±0.4mmと有意に拡張し(p=0.027), 流速も0.4±0.2ml/secから0.6±0.2ml/secへと有意な増加を認めた(p=0.043). 合併症として, 照射部位の皮膚の発赤が1例に認められた. 【まとめ】照射SGBは健常人で眼動脈血流を増加させた.
ISSN:1340-4903