1―070 髄液漏を伴った難治性外傷性頸部症候群25症例の治療の検討
近年, 難治性の外傷性頸部症候群の原因の一つに脊髄髄液漏が報告され, 治療には硬膜外自家血注入(epidural blood patch:EBP)が有効である. 今回我々は, EBPと神経ブロックを組み合わせて良好な結果を得たので報告する. 【対象】RI脳槽造影検査にて髄液漏を確認した難治性外傷性頸部症候群患者25症例である. 【方法】年齢, 性別, 症状, 受傷機転, 受傷からRICまでの期間, RICの結果, 硬膜外自家血注入(epidural blood patch:EBP)の施行回数, 注入量, 追加したその他の治療とその効果について記録した. 【結果】年齢は平均35歳, 男性 17症...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 2004, Vol.11 (3), p.292-292 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年, 難治性の外傷性頸部症候群の原因の一つに脊髄髄液漏が報告され, 治療には硬膜外自家血注入(epidural blood patch:EBP)が有効である. 今回我々は, EBPと神経ブロックを組み合わせて良好な結果を得たので報告する. 【対象】RI脳槽造影検査にて髄液漏を確認した難治性外傷性頸部症候群患者25症例である. 【方法】年齢, 性別, 症状, 受傷機転, 受傷からRICまでの期間, RICの結果, 硬膜外自家血注入(epidural blood patch:EBP)の施行回数, 注入量, 追加したその他の治療とその効果について記録した. 【結果】年齢は平均35歳, 男性 17症例, 女性 8症例であった. 受傷より平均3.2年が経過していた. 受傷機転は交通事故 17症例, スポーツ損傷 7症例, 転倒, 転落 1症例であった. 髄液漏の部位は腰部が最多で20症例に認めた. 平均2. 3回のEBPを行い, 平均34mlの血液を投与した. 漏出が持続している1症例を除いた計24症例で治療を終了した. 22症例で有効な結果を得た. 残存した症状は頸部痛とめまいが多く, 18症例に頸椎椎間関節高周波熱凝固を行い, 15症例で有効で あった. 【結論】反復したEBPを行って良好な結果を得た. また, 残存した症状には頸椎椎間関節高周波熱凝固が有効であった. |
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ISSN: | 1340-4903 |