2-B-113 神経ブロックにおけるクリティカルパスの応用

【目的】神経ブロック療法の安全性の向上と効率化を目標にクリティカルパス(以下CP)を作成し利用しているが, その有用性を検討する. 【方法】三叉神経, 脊髄神経神経根, 同後内側枝, 椎間関節, 腰部, 胸部交感神経, 腹腔神経叢, 内臓神経, 上下腹神経叢の各神経ブロック(局麻薬使用, 高周波熱凝固, 神経破壊薬使用)を行う際に, 各ブロック毎のCPを作成し改訂を重ねた. 【結果】神経ブロック施行例数は年間150ないし200例で, その8割以上は入院患者であるが, 近年1泊ないし2泊の短期入院例も増加している. 当科入院患者はもちろん, 他科入院患者のブロック施行時にもCPを利用している....

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2003, Vol.10 (3), p.416-416
Hauptverfasser: 佐藤哲観, 蝦名正子, 高村かおり, 松井晃紀, 松木明知
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】神経ブロック療法の安全性の向上と効率化を目標にクリティカルパス(以下CP)を作成し利用しているが, その有用性を検討する. 【方法】三叉神経, 脊髄神経神経根, 同後内側枝, 椎間関節, 腰部, 胸部交感神経, 腹腔神経叢, 内臓神経, 上下腹神経叢の各神経ブロック(局麻薬使用, 高周波熱凝固, 神経破壊薬使用)を行う際に, 各ブロック毎のCPを作成し改訂を重ねた. 【結果】神経ブロック施行例数は年間150ないし200例で, その8割以上は入院患者であるが, 近年1泊ないし2泊の短期入院例も増加している. 当科入院患者はもちろん, 他科入院患者のブロック施行時にもCPを利用している. 重篤な合併症はなく, また症例毎に各種バリアンスを評価しているが, これも極めて少数であった. 【考察, 結論】CPは神経ブロックの指示簿と観察記録とを兼ねているため, 業務とケアを大幅に効率化できる. また, 神経ブロック療法の目的, 意義と施行時の留意点に関する意識を医療スタッフ間で十分に共有できるため, 勤務移動が頻繁な大学病院でのスタッフの教育と啓蒙にも有用である.
ISSN:1340-4903