1-B-117 側臥位での両側内臓神経ブロック~片側からのアプローチ
【目的】両側の内臓神経ブロックは, 腹臥位で左右から刺入する方法が一般的である. しかし, このブロックが適応となる患者は腹痛のため腹臥位を保持することが困難である場合が多い. われわれは, 経椎間板到達法を用いて側臥位での両側内臓神経ブロック片側アプローチを行っているので供覧する. 【方法】患者は安楽な側臥位とし, 左側臥位の場合は正中より右外側へ6cmで第1/2腰椎間より経椎間板到達法で右retrocrural space(以下RCS)に針を進め, 造影所見で片側のみの広がりが認められた場合, 先ほどの刺入点近くより経椎間板到達法で左RCSに針を進めた. 右側臥位では, CT所見を基に椎体...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 2003, Vol.10 (3), p.367-367 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】両側の内臓神経ブロックは, 腹臥位で左右から刺入する方法が一般的である. しかし, このブロックが適応となる患者は腹痛のため腹臥位を保持することが困難である場合が多い. われわれは, 経椎間板到達法を用いて側臥位での両側内臓神経ブロック片側アプローチを行っているので供覧する. 【方法】患者は安楽な側臥位とし, 左側臥位の場合は正中より右外側へ6cmで第1/2腰椎間より経椎間板到達法で右retrocrural space(以下RCS)に針を進め, 造影所見で片側のみの広がりが認められた場合, 先ほどの刺入点近くより経椎間板到達法で左RCSに針を進めた. 右側臥位では, CT所見を基に椎体外到達法または経椎体到達法で左RCSへ針を進め, 片側効果の場合には, 右RCSへ同様の刺入点より経椎間板法で針を進めた. 【結果】6例の腹部悪性腫瘍患者を対象とした. 3例は透視下で, 3例はCT下で施行した. 3例は1本の針で両側のRCSへの広がりが得られた. 残りの3例は片側から2本の針を用いて両側の内臓神経ブロックを行った. 【考察】経椎間板到達法を利用すれば側臥位で左右のRCSにブロック針を到達できるので, 両側内臓神経ブロックでの患者の苦痛を軽減するのに有用と思われる. |
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ISSN: | 1340-4903 |