1-B-111 腹腔鏡補助下胃切除術(LAG)後の硬膜外鎮痛効果

【目的】今回我々は, 腹腔鏡補助下胃切除術(LAG)後の硬膜外鎮痛効果について検討した. 【方法】対象は4年間に当院で, 予定LAGを施行された45例である. これらを術後硬膜外鎮痛を使用した群(E群=30例)と筋注, 坐薬を使用した群(C群=15例)に分類して遡及的に検討した. 麻酔方法は両群GOS又はIとベクロニウム, フェンタニルの併用により行った. 術後C群ではブプレノルフィン, ペンタゾシン, ヒドロキシジンの筋注又はインドメタシン坐薬を使用した. E群ではTh8~9間に留置した硬膜外カテーテルより, 0.25~0.375%ブピバカイン6~12mlとモルヒネ1~3mgの混合液を執刀2...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2003, Vol.10 (3), p.365-365
Hauptverfasser: 鬼頭 剛, 小野晃市, 金 成姫, 早藤昌樹, 蔵當辰彦, 菱沼典正
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】今回我々は, 腹腔鏡補助下胃切除術(LAG)後の硬膜外鎮痛効果について検討した. 【方法】対象は4年間に当院で, 予定LAGを施行された45例である. これらを術後硬膜外鎮痛を使用した群(E群=30例)と筋注, 坐薬を使用した群(C群=15例)に分類して遡及的に検討した. 麻酔方法は両群GOS又はIとベクロニウム, フェンタニルの併用により行った. 術後C群ではブプレノルフィン, ペンタゾシン, ヒドロキシジンの筋注又はインドメタシン坐薬を使用した. E群ではTh8~9間に留置した硬膜外カテーテルより, 0.25~0.375%ブピバカイン6~12mlとモルヒネ1~3mgの混合液を執刀2時間以上前に注入, 術後は0.5~1.5%メピバカイン60mlとモルヒネ2~3mgの混合液を2ml/hの速度で持続注入した. 術後48時間までのペインスコア, 鎮痛薬使用頻度, 副作用, 合併症, 自力歩行までの日数を調査した. 【結果】背景因子に群間で差はなかった.ペインスコアは術後2, 12時間でE群が有意に小さく, 鎮痛薬の使用頻度も術後12時間までは有意に少なかった. 副作用, 合併症の発生頻度や離床日数も群間に差はなかった. 【結論】比較的手術創の小さいLAGにおいても術後硬膜外鎮痛は有用と思われた.
ISSN:1340-4903