1-A-26 下肢のCRPS type1治療中に上肢のCRPS type1を生じた一例

症例は34才男性. 右膝関節の手術後にCRPS type1を生じた. 硬膜外持続ブロック, 局所静脈内交感神経ブロック, 腰部交感神経ブロックに加え, メキシレチン, 抗うつ薬, クロニジンなどの薬物療法を行った. また整形外科, 精神科などと連携をとり治療効果を上げていた. しかしこの治療中に新たに左手示指の化膿性腱鞘炎が発症した. 切開排膿術を行ったところ, 左前腕全体の血行障害をともなう強い疼痛を訴え, 萎縮傾向も認められるようになった. 我々はこれもCRPS type1と判断して, 星状神経節ブロック, 頚部硬膜外ブロック, 局所静脈内交感神経ブロックなどを行ったが明らかな改善は認めら...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2003, Vol.10 (3), p.337-337
Hauptverfasser: 長谷川和彦, 畠山 登, 朝日丈尚, 大江公晴, 山崎光章
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は34才男性. 右膝関節の手術後にCRPS type1を生じた. 硬膜外持続ブロック, 局所静脈内交感神経ブロック, 腰部交感神経ブロックに加え, メキシレチン, 抗うつ薬, クロニジンなどの薬物療法を行った. また整形外科, 精神科などと連携をとり治療効果を上げていた. しかしこの治療中に新たに左手示指の化膿性腱鞘炎が発症した. 切開排膿術を行ったところ, 左前腕全体の血行障害をともなう強い疼痛を訴え, 萎縮傾向も認められるようになった. 我々はこれもCRPS type1と判断して, 星状神経節ブロック, 頚部硬膜外ブロック, 局所静脈内交感神経ブロックなどを行ったが明らかな改善は認められなかったそこで, 精神科と協力し, 無痙攣性電気痙攣療法を行ったところ, 著明な改善を認めた. 【考察】CRPSのような異常な疼痛は患者自身の素因が疑われる事が多いが, 今回はそれを裏付けるものの一つと考えられる. また無痙攣性電気痙攣療法が著効したが, CRPS発症機序を推察する上での一つの有力な情報と考えられる.
ISSN:1340-4903