2―126ケタミンによるドラッグチャレンジテストなしでのデキストロメトルファン投与症例

【はじめに】慢性疼痛患者は, 各種薬剤が無効なことが判っていることが多い. このような患者には外来にてドラッグチャレンジテスト(DCT)を施行するか, またはDCTなしに経口薬を処方している. 【症例1】34歳女性. 約10年前より右第5指に疼痛があり, 各種薬剤が無効のため麻酔科受診. スルピリド, エチゾラム, カプサイシン軟膏, ノイロトロピン等すべて無効で一時外来通院を中止. 約7ヶ月後に再診時, 第5指にアロディニアを認めた. ケタミンによるDCTなしにデキストロメトルファンを投与し慢性痛とアロディニアは消失した. 【症例2】31歳女性. 28歳時に交通事故にて顔面多発骨折. 形成外...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2002, Vol.9 (3), p.308-308
Hauptverfasser: 石塚一郎, 岡本由美, 会田由紀男, 丸尾俊彦, 清水健次, 重松俊之, 宮尾秀樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】慢性疼痛患者は, 各種薬剤が無効なことが判っていることが多い. このような患者には外来にてドラッグチャレンジテスト(DCT)を施行するか, またはDCTなしに経口薬を処方している. 【症例1】34歳女性. 約10年前より右第5指に疼痛があり, 各種薬剤が無効のため麻酔科受診. スルピリド, エチゾラム, カプサイシン軟膏, ノイロトロピン等すべて無効で一時外来通院を中止. 約7ヶ月後に再診時, 第5指にアロディニアを認めた. ケタミンによるDCTなしにデキストロメトルファンを投与し慢性痛とアロディニアは消失した. 【症例2】31歳女性. 28歳時に交通事故にて顔面多発骨折. 形成外科にて3回の手術を受け右頬部に持続する疼痛が残ったため, 30歳時に麻酔科に紹介された. ケタミンによるDCTなしにデキストロメトルファンを投与したが無効. その後3ヶ月間レーザー照射を施行したが効果は一時的であった. 紹介後4ヶ月目にキシロカインによるDCTを施行し有効であったため, メキシレチンを処方し疼痛のコントロールは良好となった. 【結語】デキストロメトルファンの経口投与でDCTを代用して良いと思われる.
ISSN:1340-4903