過去5年間における当科の癌性疼痛患者に対する治療経験
はじめに, WHO方式のオピオイド使用により癌患者の70~90%で痛みを消失されることができると報告されている. しかし, 以前として癌患者の痛みの治療は, 十分であるとはいえない. 当科では末期癌患者の治療を, 神経ブロックを併用し, 体動時痛の消失, 在宅管理を目標に設定している. 過去5年間で主治医として担当した麻酔科, 癌患者入院数は52例で直腸癌13例, 肺癌9例, 乳癌5例, 膵臓癌5例, 肝臓癌4例, 食道癌4例, その他12症例であった. 神経ブロックを用いることでモルヒネの使用量は減少し. また, 早期の疼痛コントロールにより患者との信頼関係を形成するのに効果があったと考えて...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 2001, Vol.8 (3), p.159-159 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | はじめに, WHO方式のオピオイド使用により癌患者の70~90%で痛みを消失されることができると報告されている. しかし, 以前として癌患者の痛みの治療は, 十分であるとはいえない. 当科では末期癌患者の治療を, 神経ブロックを併用し, 体動時痛の消失, 在宅管理を目標に設定している. 過去5年間で主治医として担当した麻酔科, 癌患者入院数は52例で直腸癌13例, 肺癌9例, 乳癌5例, 膵臓癌5例, 肝臓癌4例, 食道癌4例, その他12症例であった. 神経ブロックを用いることでモルヒネの使用量は減少し. また, 早期の疼痛コントロールにより患者との信頼関係を形成するのに効果があったと考えている. しかし, 末期癌は, 進行性であり, 一時的に鎮痛が得られたとしても, 更なる精神的, 身体的問題が生じてくる. そのために患者が亡くなるまでの長期にわたるトータルケアが必要であり, 家族の協力, それを支える緩和ケアチームが重要である. 今回, 過去5年間における当科の癌性疼痛患者に対する治療経験を通して若干の考察を加え報告する. |
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ISSN: | 1340-4903 |