硬膜外フェンタニルとフルルビプロフェンの術直後における鎮痛効果の比較

背景:塩酸モルヒネの持続硬膜外注入は, 術後鎮痛法として優れている. しかし, 術直後には, その遅発性および個人による用量の違いによって, 鎮痛効果が不十分の場合がある. その際, 種々の鎮痛補佐薬が併用されるなかで, 今回は中枢作用性のフェンタニルおよび末梢作用性のフルルビプロフェンを取り上げ, 術直後に塩酸モルヒネの硬膜外注入と併用した際の, 鎮痛効果, 副作用発現について比較し, その有用性について検討した. 対象:胃癌手術を予定されたASAI~IIの症例のうち, 体重が40~80kgの範囲で意識レベルが清明で, 受け答えができる患者を対象とした. ただし, 喘息合併症例などNSAID...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2001, Vol.8 (1), p.42-43
Hauptverfasser: 大久保義則, 尾澤芳子, 岡龍弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景:塩酸モルヒネの持続硬膜外注入は, 術後鎮痛法として優れている. しかし, 術直後には, その遅発性および個人による用量の違いによって, 鎮痛効果が不十分の場合がある. その際, 種々の鎮痛補佐薬が併用されるなかで, 今回は中枢作用性のフェンタニルおよび末梢作用性のフルルビプロフェンを取り上げ, 術直後に塩酸モルヒネの硬膜外注入と併用した際の, 鎮痛効果, 副作用発現について比較し, その有用性について検討した. 対象:胃癌手術を予定されたASAI~IIの症例のうち, 体重が40~80kgの範囲で意識レベルが清明で, 受け答えができる患者を対象とした. ただし, 喘息合併症例などNSAIDsや麻薬の投与が不適なものは除いた. 方法:術前に, 患者から文書によりインフォームドコンセントを得, 乱数表により, 対象をA群(フェンタニル群:8例)とB群(フルルビプロフェン群:5例)の2群に振り分けた. 両群とも, 麻酔法を統一し, 硬膜外カテーテルを留置後テストドーズとして2%メピバカイン2mlを用いたほかは, 局麻薬等は使用しなかった.
ISSN:1340-4903