難治性三叉神経痛に対するガンマナイフ治療の除痛効果

【目的】典型的三叉神経痛(TN)に対するガンマナイフの除痛効果を15例について検討した. 【症例】男性3例, 女性12例, 年齢42歳~88歳(平均70歳). 全例薬物によるコントロールに難渋し, その後ペインクリニックでの神経ブロックや, 脳外科での手術後に再発したり, 無効であった13例, 他の2例はVirgin caseであった. 【対象と方法】三叉神経のREZに4mmのコリメータでone shotに最大線量75~80Gyを照射した. レクセル・フレームを装着し, MRI→ヘリカルCT→線量計画→照射終了までに約2.5hr要した. 【結果】直後から除痛されたもの6例, 数日から1ヶ月かか...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2000, Vol.7 (3), p.162-162
Hauptverfasser: 本間英司, 半澤辰夫, 藤堂ゆりゑ, 福岡誠二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】典型的三叉神経痛(TN)に対するガンマナイフの除痛効果を15例について検討した. 【症例】男性3例, 女性12例, 年齢42歳~88歳(平均70歳). 全例薬物によるコントロールに難渋し, その後ペインクリニックでの神経ブロックや, 脳外科での手術後に再発したり, 無効であった13例, 他の2例はVirgin caseであった. 【対象と方法】三叉神経のREZに4mmのコリメータでone shotに最大線量75~80Gyを照射した. レクセル・フレームを装着し, MRI→ヘリカルCT→線量計画→照射終了までに約2.5hr要した. 【結果】直後から除痛されたもの6例, 数日から1ヶ月かかったもの8例, 全く効果なかったもの1例であった. 効果のみられた14例中2例は数ヶ月後再発し減荷術を施行した. 【結論】晩発性放射線障害や長期の効果を含め不明な点もあるが, 症例によっては, 比較的早期に治療効果を期待できることから, 超高齢者, high riskを有する難治性TNの患者には大きな福音となると考えている.
ISSN:1340-4903