難治性月経困難症に対し心理学的アプローチを試みた1症例について
患者は36歳女性, 16歳頃より月経時痛が徐々に強くなり20歳頃までセデス15丁/日程度服用していた. その後痛みはさらに増強し, 月経時以外の時も強い痛みに襲われた. 25歳時, 当院婦人科にて子宮内膜症と診断. 月経前から月経後にかけて頻回に病院を訪れ, ペンタゾシン, 臭化ブチルスコポラミン(以下ブスコパン)などの点滴を使用, さらにレペタン坐薬の量も1日に10個以上とエスカレートしていった. ホルモン療法は効果なく, paracervical blockの効果は一時的であった. 33歳時, 婦人科から麻酔科に紹介された. 以後, 認知行動療法, 自律訓練法を中心とした心理学的アプローチ...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 2000, Vol.7 (3), p.88-88 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 患者は36歳女性, 16歳頃より月経時痛が徐々に強くなり20歳頃までセデス15丁/日程度服用していた. その後痛みはさらに増強し, 月経時以外の時も強い痛みに襲われた. 25歳時, 当院婦人科にて子宮内膜症と診断. 月経前から月経後にかけて頻回に病院を訪れ, ペンタゾシン, 臭化ブチルスコポラミン(以下ブスコパン)などの点滴を使用, さらにレペタン坐薬の量も1日に10個以上とエスカレートしていった. ホルモン療法は効果なく, paracervical blockの効果は一時的であった. 33歳時, 婦人科から麻酔科に紹介された. 以後, 認知行動療法, 自律訓練法を中心とした心理学的アプローチを適応, 約3年後痛みは著しく減少し, 普通の日常生活が送れるようになった. 結論:今回, 心理学的アプローチが有効であった難治性月経困難症を経験した. |
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ISSN: | 1340-4903 |