全身麻酔後, 術前のアロディニアの著名な改善がみられた一症例
症例)50歳の女性. 左上下肢の骨折の手術後に偽関節を形成し, 観血的手術が予定された. 前回の手術創に由来する上下肢の痛みとは別に, 左手の第一指と第二指およびその周囲の自発痛を有し, その痛みは触刺激により増強した(アロディニア). (麻酔経過)酸素, 笑気, セボフルランで麻酔を施行したが, 導入時より, キシロカイン, ケタミンを持続静注し, 加えて, アロディニアに対して有効と考えられるいくつかの薬剤の間欠的投与, もしくは持続投与を行った. 手術終了後, アロディニアは消失していた. 第一指については翌日よりアロディニアが再現したが以前より軽度であった. 第二指についてはアロディニ...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 2000, Vol.7 (3), p.73-73 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例)50歳の女性. 左上下肢の骨折の手術後に偽関節を形成し, 観血的手術が予定された. 前回の手術創に由来する上下肢の痛みとは別に, 左手の第一指と第二指およびその周囲の自発痛を有し, その痛みは触刺激により増強した(アロディニア). (麻酔経過)酸素, 笑気, セボフルランで麻酔を施行したが, 導入時より, キシロカイン, ケタミンを持続静注し, 加えて, アロディニアに対して有効と考えられるいくつかの薬剤の間欠的投与, もしくは持続投与を行った. 手術終了後, アロディニアは消失していた. 第一指については翌日よりアロディニアが再現したが以前より軽度であった. 第二指についてはアロディニアを殆ど認めなかった. (考察)アロディニアに有効と予想される薬剤を術中に持続して用いることは, 麻酔を行いながらアロディニアの薬物療法を同時に行っていることにもなると考えられる. (結語)術前に存在したアロディニアに対し, 有効と思われる各種薬剤を麻酔中に使用したところ, 術後にアロディニアの改善を認めた. |
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ISSN: | 1340-4903 |