腰部交感神経節ブロックが奏効したγ-グロブリン血症に伴うneuropathic pain
【症例】64歳, 男性. 現病歴:59歳から両足趾と両手指のしびれ, 冷感および鈍痛が出現し, 徐々に増悪した. 62歳の時に, 単クローン性γ-グロブリン血症(IgM, κ型)による神経障害と診断され, 治療が開始された. 血漿交換療法で血中IgM濃度は低下したが症状は改善されなかった. 左側S1~2領域の鈍痛が増強したため, 当科に紹介された. 【治療経過】MRIでは両側坐骨神経の腫脹が, サーモグラフィーでは左下肢の皮膚温低下が認められた. 局所麻酔薬による腰部交感神経節ブロックにて, 痛みはほぼ消失することが確認されたため, 純エタノールを用いて本ブロックを施行したところ, 約3ヶ月間...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 1999, Vol.6 (3), p.166-166 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【症例】64歳, 男性. 現病歴:59歳から両足趾と両手指のしびれ, 冷感および鈍痛が出現し, 徐々に増悪した. 62歳の時に, 単クローン性γ-グロブリン血症(IgM, κ型)による神経障害と診断され, 治療が開始された. 血漿交換療法で血中IgM濃度は低下したが症状は改善されなかった. 左側S1~2領域の鈍痛が増強したため, 当科に紹介された. 【治療経過】MRIでは両側坐骨神経の腫脹が, サーモグラフィーでは左下肢の皮膚温低下が認められた. 局所麻酔薬による腰部交感神経節ブロックにて, 痛みはほぼ消失することが確認されたため, 純エタノールを用いて本ブロックを施行したところ, 約3ヶ月間の鎮痛効果が得られた. 【結語】γ-グロブリン血症に伴う坐骨神経領域のneuropathic painに腰部交感神経節ブロックが奏効した. |
---|---|
ISSN: | 1340-4903 |