POMS心理テストによる星状神経節ブロックの心理的効果の測定

星状神経節ブロック(以下SGB)の効果は, 症状の変化とは別に漠然と「SGBをすると楽になる」と表現されることがある. SGBには緊張緩和作用があるといわれており, プラシボ効果も考えられる. われわれは治療の前後での感情, 気分の変化を評価するのに適したProfile of Mood States(POMS)心理テストを使ってSGBの心理的効果を測定した. [対象と方法] SGB治療自体に対する恐怖感の影響を排するために, SGB開始後4~6回目の患者19名を対象とした. SGB治療の前後にPOMS心理テストを施行し, (1)緊張(T) (2)抑鬱(D) (3)怒り(A) (4)活気(V)...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 1999, Vol.6 (3), p.156-156
Hauptverfasser: 下荒神武, 岩倉健夫, 渋田達史, 春名優樹, 富勝治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:星状神経節ブロック(以下SGB)の効果は, 症状の変化とは別に漠然と「SGBをすると楽になる」と表現されることがある. SGBには緊張緩和作用があるといわれており, プラシボ効果も考えられる. われわれは治療の前後での感情, 気分の変化を評価するのに適したProfile of Mood States(POMS)心理テストを使ってSGBの心理的効果を測定した. [対象と方法] SGB治療自体に対する恐怖感の影響を排するために, SGB開始後4~6回目の患者19名を対象とした. SGB治療の前後にPOMS心理テストを施行し, (1)緊張(T) (2)抑鬱(D) (3)怒り(A) (4)活気(V) (5)疲労(F) (6)混乱(C) の6因子について変化を調べた. [結果] T, D, VでSGB後に有意な減少が見られた. このことからSGBには緊張緩和作用と抑鬱改善作用があり, リラックス効果がある反面「活気」は減少することが判明した.
ISSN:1340-4903