神経血管減荷術後再発した三叉神経痛に対する三叉神経ブロック有効性の検討

三叉神経ブロックは, 三叉神経痛に有用であるが, 神経血管減荷術(以下NVD)の普及により次第にその施行が減少してきている. しかし三叉神経ブロックは, NVDにより除痛が出来なかった例には絶対的な適応がある. 今回, NVD無効例に対する三叉神経ブロックの治療成績を検討したので報告する. 対象:NVD後に再発した三叉神経痛に対し, 1986年~1997年に愛媛大学医学部附属病院, 愛媛県立中央病院, 松山市民病院の3施設でブロックを行った8症例(男4例, 女4例)について検討した. 結果:NVD後再発までの平均期間は, 約11ヵ月(0~41ヵ月)であった. 8例に対し, 神経ブロック(半月神...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 1999, Vol.6 (3), p.102-102
Hauptverfasser: 安部俊吾, 長櫓 巧, 渡辺敏光, 楠目 康, 湖城 均, 木村重雄, 新井達潤
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:三叉神経ブロックは, 三叉神経痛に有用であるが, 神経血管減荷術(以下NVD)の普及により次第にその施行が減少してきている. しかし三叉神経ブロックは, NVDにより除痛が出来なかった例には絶対的な適応がある. 今回, NVD無効例に対する三叉神経ブロックの治療成績を検討したので報告する. 対象:NVD後に再発した三叉神経痛に対し, 1986年~1997年に愛媛大学医学部附属病院, 愛媛県立中央病院, 松山市民病院の3施設でブロックを行った8症例(男4例, 女4例)について検討した. 結果:NVD後再発までの平均期間は, 約11ヵ月(0~41ヵ月)であった. 8例に対し, 神経ブロック(半月神経節, 上顎神経, 下顎神経, 眼窩下神経, 頤神経)を行い, 7例で痛みのコントロールが得られている. 結論:三叉神経ブロックは, NVDの無効例にも有用である.
ISSN:1340-4903