フルルビプロフェンアキセチル(ロピオン(R))はpreemptive analgesiaに有効か

フルルビプロフェンアキセチル(ロピオン(R))のpreemptive analgesiaの効果を知るために, 時間帯をかえて投与し, 術後疼痛に対する影響を検討した. [方法]対象は, ASA IからIIの婦人科手術を受ける32歳から62歳までの女性30人とした. ロピオンの投与方法を手術前, 手術後それぞれ50mgを静脈内投与とし, 無作為に, 投与無し群(10例), 手術前投与群(10例), 手術終了時投与群(10例)の3群に分類した. 麻酔方法は, ディプリバンで導入, 維持を行い, 術中2%リドカインを硬膜外から持続投与した. 麻酔終了時, 2%リドカインを充填した3ml/hの持続注入...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 1998, Vol.5 (3), p.385-385
Hauptverfasser: 塚崎容子, 市堰 徹, 椋棒由紀子, 住田 恵, 小林なぎさ, 深田智子, 佐藤啓子, 川真田美和子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:フルルビプロフェンアキセチル(ロピオン(R))のpreemptive analgesiaの効果を知るために, 時間帯をかえて投与し, 術後疼痛に対する影響を検討した. [方法]対象は, ASA IからIIの婦人科手術を受ける32歳から62歳までの女性30人とした. ロピオンの投与方法を手術前, 手術後それぞれ50mgを静脈内投与とし, 無作為に, 投与無し群(10例), 手術前投与群(10例), 手術終了時投与群(10例)の3群に分類した. 麻酔方法は, ディプリバンで導入, 維持を行い, 術中2%リドカインを硬膜外から持続投与した. 麻酔終了時, 2%リドカインを充填した3ml/hの持続注入器に接続して帰室した. 術後は, 硬膜外リドカイン注入以外の鎮痛薬投与を患者の要求により行った. 術後1日と2日の安静時と体動時のVASと, 硬膜外以外の鎮痛薬投与の有無, または回数を調査した. [結果]VASは, 投与無し群, 手術前投与群, 手術終了時投与群で有意差は認められなかったが, 手術前投与群で低い傾向を示した. また, 術後鎮痛薬投与回数は, 手術前投与群が手術終了時投与群に対し有意に少なかった. [結論]ロピオンの手術前投与は, preemptive analgesiaの効果に有効であった.
ISSN:1340-4903