椎間板造影時再現性疼痛による腰椎椎間板性疼痛の検討

椎間板内部にも神経要素が存在するという報告が散見されるようになった. しかし, それぞれの椎間板内部の神経要素に起因する痛みに関しての報告は少ない. 目的 腰椎椎間板内部の神経要素がどの部位の腰下肢痛の原因として関与しているかを調査した. 対象と方法 腰椎椎間板症の症例で, 腰部神経根伸展試験が陰性でかつ椎間板造影時に再現性疼痛が得られた患者とした. 再現性疼痛の部位をbody diagramに記載し, 関連痛の部位のチャートを作成した. 結果 L4/5は主にL4椎体直上付近を中心とした傍脊柱部, 一部が足関節後面, L5/S1はL5椎体直上付近を中心とした傍脊柱部, 腸骨稜上, 一部が臀部で...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 1998, Vol.5 (3), p.311-311
Hauptverfasser: 小林伊都子, 大瀬戸清茂, 加藤浩克, 豊川秀樹, 大塚康久, 持田奈緒美, 立山俊朗, 長沼芳和, 塩谷正弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:椎間板内部にも神経要素が存在するという報告が散見されるようになった. しかし, それぞれの椎間板内部の神経要素に起因する痛みに関しての報告は少ない. 目的 腰椎椎間板内部の神経要素がどの部位の腰下肢痛の原因として関与しているかを調査した. 対象と方法 腰椎椎間板症の症例で, 腰部神経根伸展試験が陰性でかつ椎間板造影時に再現性疼痛が得られた患者とした. 再現性疼痛の部位をbody diagramに記載し, 関連痛の部位のチャートを作成した. 結果 L4/5は主にL4椎体直上付近を中心とした傍脊柱部, 一部が足関節後面, L5/S1はL5椎体直上付近を中心とした傍脊柱部, 腸骨稜上, 一部が臀部であった. 結論 椎間板造影時再現性疼痛による腰椎椎間板性疼痛は一定の傾向を示す可能性が示唆された.
ISSN:1340-4903