厚生連広島総合病院麻酔科における帯状疱疹の治療成績
1994年4月1日より1997年3月31日までに当院麻酔科外来で帯状疱疹の皮疹発生より30日以内に受診し治療を開始した患者124名中皮疹発生から7日以内に当科で治療を開始した患者の治療成績について検討した. 痛みの消失または痛みが残存するも患者が自制内と考えた時を治療終了日とし初診日よりの期間を治療期間とした. 帯状疱疹の治療は, 疼痛除去と帯状疱疹後神経痛への移行防止を目的とし, 抗ウイルス剤, 星状神経節ブロック, 硬膜外ブロック等の神経ブロック, イオントフォレーシス, 抗うつ剤の投与等を症例により施行した. 124名中皮疹発生から7日以内に麻酔科で治療を開始した患者数は97名で8日以上...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 1998, Vol.5 (3), p.271-271 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1994年4月1日より1997年3月31日までに当院麻酔科外来で帯状疱疹の皮疹発生より30日以内に受診し治療を開始した患者124名中皮疹発生から7日以内に当科で治療を開始した患者の治療成績について検討した. 痛みの消失または痛みが残存するも患者が自制内と考えた時を治療終了日とし初診日よりの期間を治療期間とした. 帯状疱疹の治療は, 疼痛除去と帯状疱疹後神経痛への移行防止を目的とし, 抗ウイルス剤, 星状神経節ブロック, 硬膜外ブロック等の神経ブロック, イオントフォレーシス, 抗うつ剤の投与等を症例により施行した. 124名中皮疹発生から7日以内に麻酔科で治療を開始した患者数は97名で8日以上から治療を開始した患者群より有意に治療日数が短かった. しかし早期治療群のうち22名は31日以上の治療日数を要し91日以上を要した患者は9名であり, 1998年1月現在も治療中の患者が1名である. 治療期間が31日以上要した群は有意に年齢が高かった. 結論帯状疱疹の早期に当科で治療を開始しても高齢者は帯状疱疹後神経痛への移行防止ができず, 長期間の治療が必要であった. |
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ISSN: | 1340-4903 |