下肢の浮腫に対する腰部交感神経節ブロック

目的:下肢の片側性浮腫に対して腰部交感神経節ブロックを行ない, 浮腫の消失をみた2症例を経験したので報告した. 症例と結果:85歳女性と76歳男性. 両症例とも左下肢に浮腫を認めたが, 明らかな局所的器質疾患や循環器系の異常, 低栄養は認めなかった. 前者に対しては無水アルコールを, 後者に対してはブピバカインを用いて腰部交感神経節ブロックを行ない, 浮腫は1週間後には消失した. 結論:片側性の下肢の浮腫では, 腰部交感神経節ブロックにより改善するものがあると思われた....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 1997-04, Vol.4 (2), p.126-128
Hauptverfasser: 玉川 進, 五十嵐みゆき, 西田泰周, 北 敏博, 碓井 正, 小川秀道
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:目的:下肢の片側性浮腫に対して腰部交感神経節ブロックを行ない, 浮腫の消失をみた2症例を経験したので報告した. 症例と結果:85歳女性と76歳男性. 両症例とも左下肢に浮腫を認めたが, 明らかな局所的器質疾患や循環器系の異常, 低栄養は認めなかった. 前者に対しては無水アルコールを, 後者に対してはブピバカインを用いて腰部交感神経節ブロックを行ない, 浮腫は1週間後には消失した. 結論:片側性の下肢の浮腫では, 腰部交感神経節ブロックにより改善するものがあると思われた.
ISSN:1340-4903
DOI:10.11321/jjspc1994.4.2_126