星状神経節ブロックおよび高気圧酸素療法が効果のあった網膜中心動脈閉塞症の一例
68歳, 男性. 高血圧, 糖尿病, 不整脈の既往がある. 突然の視力低下にて眼科受診. 視力は手動弁であり右網膜中心動脈閉塞症と診断された. 眼球マッサージ, 抗凝固療法, 低分子デキストラン点滴静注, 利尿剤の投与を行なうも視機能の改善なく発症後5日目に麻酔科を紹介された. 初診時, 右眼視力0.01(矯正視力0.02), 眼底には浮腫, 網膜襞, 軟性白斑が認められた. 1日2回の星状神経節ブロック計40回および高気圧酸素療法を計11回行ない, 1ヵ月後には視力0.2(矯正視力)と改善した. その後も外来にて週1回の星状神経ブロックを行ない1年後には視力0.4(矯正視力)まで改善している...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 1996, Vol.3 (4), p.468-468 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 68歳, 男性. 高血圧, 糖尿病, 不整脈の既往がある. 突然の視力低下にて眼科受診. 視力は手動弁であり右網膜中心動脈閉塞症と診断された. 眼球マッサージ, 抗凝固療法, 低分子デキストラン点滴静注, 利尿剤の投与を行なうも視機能の改善なく発症後5日目に麻酔科を紹介された. 初診時, 右眼視力0.01(矯正視力0.02), 眼底には浮腫, 網膜襞, 軟性白斑が認められた. 1日2回の星状神経節ブロック計40回および高気圧酸素療法を計11回行ない, 1ヵ月後には視力0.2(矯正視力)と改善した. その後も外来にて週1回の星状神経ブロックを行ない1年後には視力0.4(矯正視力)まで改善している. 本症例は初診時の視力が0.01以下であり視力予後は不良と予測されたが, 星状神経節ブロックおよび高気圧酸素療法により視力の改善を認めた. また発症後長期間の星状神経節ブロックを行なうことは視力回復および新生血管の増殖予防になると考えられた. |
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ISSN: | 1340-4903 |