中枢性疼痛に対する大脳皮質電気刺激療法に伴う運動機能の改善
【序論】視床痛を代表とする中枢性疼痛は, 四肢拘縮による運動制限を伴うことが多いうえに治療に抵抗性であるため, 患者のQuality of lifeを大きく制限してきた. 今回我々は, 大脳皮質運動領域電気刺激によって疼痛の改善が著明に認められた症例において, 刺激前後で運動機能の評価を行ったので報告する. 【対象】1992年9月から1996年1月の間に広島大学脳神経外科にて, 中枢性疼痛に対して大脳皮質運動領域硬膜外刺激を8例に施行した. このうち5例を対象として, 刺激前後の運動機能の評価を行った. 【結果】疼痛は, 電気刺激によって5例, 即ち全例で改善した. 運動機能に関しては, 上下...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 1996, Vol.3 (3), p.193-193 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【序論】視床痛を代表とする中枢性疼痛は, 四肢拘縮による運動制限を伴うことが多いうえに治療に抵抗性であるため, 患者のQuality of lifeを大きく制限してきた. 今回我々は, 大脳皮質運動領域電気刺激によって疼痛の改善が著明に認められた症例において, 刺激前後で運動機能の評価を行ったので報告する. 【対象】1992年9月から1996年1月の間に広島大学脳神経外科にて, 中枢性疼痛に対して大脳皮質運動領域硬膜外刺激を8例に施行した. このうち5例を対象として, 刺激前後の運動機能の評価を行った. 【結果】疼痛は, 電気刺激によって5例, 即ち全例で改善した. 運動機能に関しては, 上下肢の関節可動域, 及び10mの歩行速度の改善を5例中4例で認めた. これら5例の, 刺激前後における運動機能の変化をビデオにて供覧する. 【結語】大脳皮質電気刺激療法は, 中枢性疼痛症例の痛みの改善に対してのみではなく, 運動機能の改善に対しても有用であった. |
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ISSN: | 1340-4903 |