老年期膝関節痛に対するスーパーライザー(R)の効果

膝関節痛を有する老年期女性10人に対し, 94/10/13から95/3/9迄延べ105回のスーパーライザー(R)(SL)膝関節照射を行い, その経過を観察した. 症例の初診時年齢は71から91歳, 診断内訳は変形性膝関節症8例, 慢性関節リウマチ2例であった. SLの設定は, 出力100%でBタイプレンズを用い, 2秒ON 1秒OFFのサイクル照射とした. 膝蓋骨の周囲を内下方, 外下方, 外上方, 内上方の順に30秒ずつ照射した. 引き続き同箇所を再度照射し, 1回に合計240秒間照射した. 観察項目は, 照射前後のVDS(Visual Digital Scale)と, 両膝関節の屈伸角度,...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 1995, Vol.2 (2), p.260-260
Hauptverfasser: 大久保義則, 梅原忠雄, 緒方博丸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:膝関節痛を有する老年期女性10人に対し, 94/10/13から95/3/9迄延べ105回のスーパーライザー(R)(SL)膝関節照射を行い, その経過を観察した. 症例の初診時年齢は71から91歳, 診断内訳は変形性膝関節症8例, 慢性関節リウマチ2例であった. SLの設定は, 出力100%でBタイプレンズを用い, 2秒ON 1秒OFFのサイクル照射とした. 膝蓋骨の周囲を内下方, 外下方, 外上方, 内上方の順に30秒ずつ照射した. 引き続き同箇所を再度照射し, 1回に合計240秒間照射した. 観察項目は, 照射前後のVDS(Visual Digital Scale)と, 両膝関節の屈伸角度, 上下周囲径, 及びそれぞれの照射点で熱を感ずる迄の時間であった. 結果は, 照射前後のVDSで比較すると, 改善が56%, 不変が41%, 増悪が3%であった. 関節屈伸角度と上下周囲径に有意な差はなかった. 30秒以内に熱を感じた例は, 内下方41%, 外下方39%, 外上方55%, 内上方64%であった. 老年期膝関節痛に対し, SL膝関節照射は有効であった. 膝関節の屈伸角度, 上下周囲径には変化がなかった. SLの熱に対する感受性は膝周辺で場所による違いがあった.
ISSN:1340-4903