リドカインテープ(ペンレス(R))の臨床的効果
表面麻酔としてのリドカインは, 軟膏, ゼリー, スプレーなどを用いて種々の工夫が試みられている. 今回我々は, 静脈留置針穿刺時の疼痛緩和として開発されたリドカインテープ(ペンレス(R))の臨床的効果について検討したので報告する. 方法:対象は手術前の患者65人をC群(コントロール)1群(貼付30分後)2群(貼付2時間後)3群(手術前夜:平均18時間)に分け, 静脈ライン確保後穿刺時の痛みについてVisual analog scale(VAS)を用いて比較した. 結果:VASスケールは, C群 4.43±1.30(M±SD), 1群 4.37±1.33, 2群 1.85±1.73, 3群 1...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 1995, Vol.2 (2), p.254-254 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 表面麻酔としてのリドカインは, 軟膏, ゼリー, スプレーなどを用いて種々の工夫が試みられている. 今回我々は, 静脈留置針穿刺時の疼痛緩和として開発されたリドカインテープ(ペンレス(R))の臨床的効果について検討したので報告する. 方法:対象は手術前の患者65人をC群(コントロール)1群(貼付30分後)2群(貼付2時間後)3群(手術前夜:平均18時間)に分け, 静脈ライン確保後穿刺時の痛みについてVisual analog scale(VAS)を用いて比較した. 結果:VASスケールは, C群 4.43±1.30(M±SD), 1群 4.37±1.33, 2群 1.85±1.73, 3群 1.87±1.77であった. C群と比較した場合1群では有意差は認めなかったが, 2群, 3群に於いては有意差が認められた. また, 2群と3群では有意差はなかった. 尚, 各群における年齢, 性別には有意差はなかった. 結語:リドカインテープ(ペンレス(R))の取り扱い書に記してある貼付30分後の静脈留置針穿刺に於いては有用とは思われず, 2時間以上の貼付が必要と思われる. また, 貼付2時間後と18時間後於いては統計的には有意差は認められない. 尚, 我々は手術2時間前の貼付にあたっては術前処置の繁雑さから術前回診時に貼付している. |
---|---|
ISSN: | 1340-4903 |