リドカインによる星状神経節ブロックが有効であった帯状疱疹後神経痛の2症例
帯状疱疹後神経痛に移行した症例に対し当初0.25%ブピバカインにて星状神経節ブロックを行ったが, 完全な除痛が得られず, 局所麻酔薬を1%リドカインに変えたところ良好な経過をたどった2症例を経験したので報告する. 症例1:77才女性, H6.5.15に右C6-7領域の帯状疱疹を発症, 近医にて治療をおこなっていた. 皮疹消失後も痛み持続するためH6.6.16当院麻酔科外来紹介受診となった. 外来にて0.25%ブピバカインによる星状神経節ブロックを施行し, 疼痛は軽減していったが, 30回目のブロック以後, 徐痛効果が頭打ちとなった. 50回目から1%リドカインをもちいてブロックを施行したところ...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 1995, Vol.2 (2), p.213-213 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 帯状疱疹後神経痛に移行した症例に対し当初0.25%ブピバカインにて星状神経節ブロックを行ったが, 完全な除痛が得られず, 局所麻酔薬を1%リドカインに変えたところ良好な経過をたどった2症例を経験したので報告する. 症例1:77才女性, H6.5.15に右C6-7領域の帯状疱疹を発症, 近医にて治療をおこなっていた. 皮疹消失後も痛み持続するためH6.6.16当院麻酔科外来紹介受診となった. 外来にて0.25%ブピバカインによる星状神経節ブロックを施行し, 疼痛は軽減していったが, 30回目のブロック以後, 徐痛効果が頭打ちとなった. 50回目から1%リドカインをもちいてブロックを施行したところ, ブピバカインより良好な徐痛が得られ, リドカインに変更後13回目で痛みはほぼ消失した. 症例2:69才女性, H5.12.15にTh4-5領域の帯状疱疹を発症, 近医にて投薬されていたが, 皮疹消失後も痛み持続するため, H6.7.28当院麻酔科外来紹介受診となった. 症例1と同様, 外来にて0.25%ブピバカインによる星状神経節ブロックを施行した, 疼痛はある程度軽減していったが, 30回目のブロック以後, 徐痛効果が頭打ちとなった. 40回目より1%リドカインを用いてブロックを施行したところ, 良好な徐痛が得られ, リドカインに変更後21回目で痛みはほぼ消失した. |
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ISSN: | 1340-4903 |