上下腹腔神経叢ブロックにより除痛し得た原因不明の尾仙部痛の1例
【症例】71才男性. 【主訴】尾骨から仙骨にかけての圧痛, 痛み. (座るのが苦痛) 【経過, 治療】平成4年3月, 喉頭腫瘍で咽頭喉頭上部食道全摘, 両頚部廓清, 遊離空腸移植術を受けた後より上記症状が出現, 次第に増悪してきたため外科, 整形外科で原因の検索を行ったが不明であった. 非ステロイド性鎮痛薬が無効であり, 同年6月, 耳鼻科より痛みの治療を依頼された. 初診時の症状は尾, 仙骨の著明な圧痛であり, 坐位になると同部の痛みが次第に強くなり長時間の体位保持が不可能であることを訴えた. 治療はまず, 持続腰部硬膜外ブロックを開始し, 食事の1時間前に単回注入し坐位での食事が可能となる...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 1995, Vol.2 (2), p.186-186 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【症例】71才男性. 【主訴】尾骨から仙骨にかけての圧痛, 痛み. (座るのが苦痛) 【経過, 治療】平成4年3月, 喉頭腫瘍で咽頭喉頭上部食道全摘, 両頚部廓清, 遊離空腸移植術を受けた後より上記症状が出現, 次第に増悪してきたため外科, 整形外科で原因の検索を行ったが不明であった. 非ステロイド性鎮痛薬が無効であり, 同年6月, 耳鼻科より痛みの治療を依頼された. 初診時の症状は尾, 仙骨の著明な圧痛であり, 坐位になると同部の痛みが次第に強くなり長時間の体位保持が不可能であることを訴えた. 治療はまず, 持続腰部硬膜外ブロックを開始し, 食事の1時間前に単回注入し坐位での食事が可能となるようにした. 約1か月, 持続硬膜外ブロックで経過をみていたが上下腹腔神経叢ブロックを施行した. その後も持続硬膜外ブロックを継続していたが, 2日後には硬膜外カテーテルを抜去し鎮痛薬などの投与で外来通院可能となった. |
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ISSN: | 1340-4903 |