星状神経節ブロックの好中球貪食能へ及ぼす影響
星状神経節ブロック(SGB)は免疫系に何らかの影響を与えていると考えられるようになったがまだ確立されていない. そこで今回, 我々はSGBの好中球貪食能へ及ぼす影響を検討したので報告する. 【対象と方法】ペインクリニックを受診した初診患者9名を対象とした. 患者の同意を得た後, SGB施行前及び30分後に末梢血を採取し, 黄色ブドウ球菌の死菌浮遊液の薄層の上に, 採取した静脈血を加え, 37℃30分インキュベート後, 固定染色した. その顕微鏡画像を解析し, 貪食部分の面積を算出し, その割合より好中球貪食能を評価した. (食菌プラーク法;Microbiol Immunol. 33,81-85...
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Veröffentlicht in: | 日本ペインクリニック学会誌 1995, Vol.2 (2), p.175-175 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 星状神経節ブロック(SGB)は免疫系に何らかの影響を与えていると考えられるようになったがまだ確立されていない. そこで今回, 我々はSGBの好中球貪食能へ及ぼす影響を検討したので報告する. 【対象と方法】ペインクリニックを受診した初診患者9名を対象とした. 患者の同意を得た後, SGB施行前及び30分後に末梢血を採取し, 黄色ブドウ球菌の死菌浮遊液の薄層の上に, 採取した静脈血を加え, 37℃30分インキュベート後, 固定染色した. その顕微鏡画像を解析し, 貪食部分の面積を算出し, その割合より好中球貪食能を評価した. (食菌プラーク法;Microbiol Immunol. 33,81-85,1989)【結果】SGB施行前の好中球貪食能は28.9±5.9%(mean±S.E)でSGB施行30分後の好中球貪食能は36.0±7.0%(mean±S.E)と統計学上有意に増加した. (paired-Student's t-testを用い, P<0.05を有意差ありとした)【考察】SGBは好中球貪食能を増加させることが分かったが, その機序については今後の課題である. |
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ISSN: | 1340-4903 |