再発膀胱癌に対する軟性膀胱鏡下マイクロ波凝固術の治療効果について

「緒言」表在性膀胱癌の治療としては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)が標準である. 術後は定期的に膀胱鏡検査を施行しているが, ごく小さな再発癌が見つかることがある. 我々はこれまで比較的小さな膀胱癌に対して, 無麻酔での経尿道的マイクロ波凝固術(microwave tissue coagulation:MTC)を試みてきた1)2). これまでは径2.4mmの凝固用電極が使用でき, 経尿道的操作に慣れている硬性膀胱鏡により施行してきた. 通常の膀胱鏡検査は軟性膀胱鏡を使用しているため, 定期的な検査の延長として施行可能な軟性膀胱鏡下でのマイクロ波凝固術を試みたところ, 十分に治療が可能であ...

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Veröffentlicht in:Journal of Microwave Surgery 2012, Vol.30, pp.83-86
Hauptverfasser: 由利, 康裕, 木暮, 輝明, 中田, 公基
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」表在性膀胱癌の治療としては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)が標準である. 術後は定期的に膀胱鏡検査を施行しているが, ごく小さな再発癌が見つかることがある. 我々はこれまで比較的小さな膀胱癌に対して, 無麻酔での経尿道的マイクロ波凝固術(microwave tissue coagulation:MTC)を試みてきた1)2). これまでは径2.4mmの凝固用電極が使用でき, 経尿道的操作に慣れている硬性膀胱鏡により施行してきた. 通常の膀胱鏡検査は軟性膀胱鏡を使用しているため, 定期的な検査の延長として施行可能な軟性膀胱鏡下でのマイクロ波凝固術を試みたところ, 十分に治療が可能であった3). その後症例を追加したので, 軟性膀胱鏡下マイクロ波凝固術(flexible microwave tissue coagulation:f-MTC)の治療効果について報告する. 「I. 対象と方法」対象は2010年2月から2011年5月までにf-MTCを施行した10例である(Table 1).
ISSN:0917-7728
1882-210X
DOI:10.3380/jmicrowavesurg.30.83