ここまで進んだ抗がん剤治療

「緒言」第29回Microwave Surgery研究会が関西医科大学附属滝井病院消化器肝臓内科, 關壽人教授を会長とし, 2010年9月2, 3日に大阪にて開催された. 9月4日に市民公開講座が行われ, 消化器癌の化学療法についてお話する機会をいただいた. 今回はその内容に加え, 特に分子標的薬を中心に現在の標準治療について述べる. 2008年の人口動態統計では癌による死亡原因は男性で1位は肺癌, 2位は胃癌, 3位は大腸癌, 女性は大腸癌, 肺癌, 胃癌の順となっている. 特に大腸癌については2015年には全癌腫の1位になると予測されている. 消化器癌の薬物治療は1990年代になり様々な治...

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Veröffentlicht in:Journal of Microwave Surgery 2011, Vol.29, pp.45-49
Hauptverfasser: 段原, 直行, 関本, 剛, 鉢嶺, 大作, 是枝, ちづ, 松崎, 恒一, 關, 壽人, 岡崎, 和一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」第29回Microwave Surgery研究会が関西医科大学附属滝井病院消化器肝臓内科, 關壽人教授を会長とし, 2010年9月2, 3日に大阪にて開催された. 9月4日に市民公開講座が行われ, 消化器癌の化学療法についてお話する機会をいただいた. 今回はその内容に加え, 特に分子標的薬を中心に現在の標準治療について述べる. 2008年の人口動態統計では癌による死亡原因は男性で1位は肺癌, 2位は胃癌, 3位は大腸癌, 女性は大腸癌, 肺癌, 胃癌の順となっている. 特に大腸癌については2015年には全癌腫の1位になると予測されている. 消化器癌の薬物治療は1990年代になり様々な治療薬が承認され, 生存期間が著しく延長した. また2000年代になり分子標的薬が登場し, さらに治療法が増えた. 2006年にがん対策基本法が制定され, どこにいても最新の治療が受けられることが目的とされた. 新規抗癌剤が承認されるごとに治療は複雑化し, ガイドラインも変更されるが, 我々は常に最新の知識を要求されている.
ISSN:0917-7728
1882-210X
DOI:10.3380/jmicrowavesurg.29.45