粘膜下筋腫による過多月経の患者はマイクロ波子宮内膜アブレーションで子宮摘出術を回避できるのか
「諸言」 最近, 湾曲したマイクロ波アプリケーターとマイクロ再手術器を使用して2.45GHzマイクロ波を子宮内膜に照射するマイクロ波子宮内膜アブレーション(microwave endometrial ablation : MEA)が先進医療に承認された. これによりMEAは一定の要件を満たしたうえで届け出を行えば混合診療を行うことが可能になった1). MEAによる過多月経の改善に関しては結果が蓄積されつつある2). さらに粘膜下筋腫による大量出血に対する緊急止血法としてMEAを実施し成功を収めた例も最近報告された3). しかし, 最終的にMEAが成功したかどうかは閉経まで子宮摘出術を回避できた...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Journal of Microwave Surgery 2010, Vol.28, pp.57-60 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「諸言」 最近, 湾曲したマイクロ波アプリケーターとマイクロ再手術器を使用して2.45GHzマイクロ波を子宮内膜に照射するマイクロ波子宮内膜アブレーション(microwave endometrial ablation : MEA)が先進医療に承認された. これによりMEAは一定の要件を満たしたうえで届け出を行えば混合診療を行うことが可能になった1). MEAによる過多月経の改善に関しては結果が蓄積されつつある2). さらに粘膜下筋腫による大量出血に対する緊急止血法としてMEAを実施し成功を収めた例も最近報告された3). しかし, 最終的にMEAが成功したかどうかは閉経まで子宮摘出術を回避できたかどうかで判定されなければならない. 海外の子宮内膜アブレーションの報告は主に機能性過多月経を対象としてまとめられた結果であり, 器質性過多月経の原因別に治療成績を解析した報告はない. さらに, 粘膜下筋腫を合併した過多月経の患者がMEAにより術後数年が経過した時点でどの程度まで子宮摘出が回避できるのかどうかこれまで明らかになっていない. |
---|---|
ISSN: | 0917-7728 1882-210X |
DOI: | 10.3380/jmicrowavesurg.28.57 |