エンドファイア型超音波腹腔鏡を用いた,肝細胞癌に対する腹腔鏡的熱凝固療法について

「緒言」肝細胞癌(HCC)に対する内科的局所治療として経皮的及び腹腔鏡的治療がある. 腹腔鏡的治療は直視下で効果を確認しつつ治療し得る点で, 経皮的治療に比し確実な治療が期待できる. この理由で当科では1995年より腹腔鏡的治療が施行可能なHCCに対しては, 積極的に施行してきた1). 腹腔鏡的熱凝固療法では超音波腹腔鏡が必須である. 通常のリニア型超音波腹腔鏡誘導下での目標部位への穿刺は困難で, 熟練を要する. そこで, 腫瘍穿刺を容易にする目的で, エンドファイア型超音波腹腔鏡が開発された2)3). これは, ガイド溝を有しており, 本溝を通して穿刺すると, 経皮的治療と同様に穿刺ラインに...

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Veröffentlicht in:Journal of Microwave Surgery 2008, Vol.26, pp.85-88
Hauptverfasser: 坂口, 浩樹, 藤井, 英樹, 安田, 隆弘, 小林, 佐和子, 岩井, 秀司, 森川, 浩安, 榎本, 大, 田守, 昭博, 河田, 則文, 関, 守一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」肝細胞癌(HCC)に対する内科的局所治療として経皮的及び腹腔鏡的治療がある. 腹腔鏡的治療は直視下で効果を確認しつつ治療し得る点で, 経皮的治療に比し確実な治療が期待できる. この理由で当科では1995年より腹腔鏡的治療が施行可能なHCCに対しては, 積極的に施行してきた1). 腹腔鏡的熱凝固療法では超音波腹腔鏡が必須である. 通常のリニア型超音波腹腔鏡誘導下での目標部位への穿刺は困難で, 熟練を要する. そこで, 腫瘍穿刺を容易にする目的で, エンドファイア型超音波腹腔鏡が開発された2)3). これは, ガイド溝を有しており, 本溝を通して穿刺すると, 経皮的治療と同様に穿刺ラインに沿って腫瘍を穿刺することができる. 今回, このエンドファイア型超音波腹腔鏡を用いた腹腔鏡的熱凝固療法の実際について検討したので, 報告する. 「I. 方法」2004年9月~2007年3月までに7例8結節のHCCに対しエンドファイア型超音波腹腔鏡を用いて腹腔鏡的熱凝固療法を施行した(Table1).
ISSN:0917-7728
1882-210X
DOI:10.3380/jmicrowavesurg.26.85