冠動脈バイパス術後狭心症再発症例に対する低侵襲冠動脈バイパス術の1例

《Abstract》症例は86歳男性, 20年前に他院で大伏在静脈による右冠動脈および左冠動脈前下行枝への冠動脈バイパス術 (CABG) を実施. その後12回のカテーテル治療を繰り返したが, 狭心症が再発したため, 冠動脈造影を実施した. 2本の冠動脈バイパスは開存が確認されたが, 対角枝の高度狭窄および回旋枝の閉塞が認められ, 狭心症の原因と診断された. しかし, カテーテル治療が不可能と判断され, 当科紹介. 左小開胸アプローチによる心拍動下冠動脈バイパス術 (MICS-CABG) を実施, 術後経過は良好で虚血症状も改善した. 正中開胸によるCABG後症例に対するMICS-CABGも血...

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Veröffentlicht in:心臓 2024-05, Vol.56 (5), p.488-491
Hauptverfasser: 佐野太一, 安達晃一, 田島泰, 中村宜由, 玉井宏一, 新井大輝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:《Abstract》症例は86歳男性, 20年前に他院で大伏在静脈による右冠動脈および左冠動脈前下行枝への冠動脈バイパス術 (CABG) を実施. その後12回のカテーテル治療を繰り返したが, 狭心症が再発したため, 冠動脈造影を実施した. 2本の冠動脈バイパスは開存が確認されたが, 対角枝の高度狭窄および回旋枝の閉塞が認められ, 狭心症の原因と診断された. しかし, カテーテル治療が不可能と判断され, 当科紹介. 左小開胸アプローチによる心拍動下冠動脈バイパス術 (MICS-CABG) を実施, 術後経過は良好で虚血症状も改善した. 正中開胸によるCABG後症例に対するMICS-CABGも血行再建法として有用であったので報告する.
ISSN:0586-4488