4 1. SHD領域における心エコー医, 麻酔科医, カテーテル術者の放射線被ばくの現状と問題点, その対策
「はじめに」本邦で経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)が保険償還されてから10年が経ち, TAVI以外にも経皮的僧帽弁接合不全修復術(TEER), 経皮的左心耳閉鎖術(LAAC), PFO閉鎖術など様々な構造的心疾患(SHD)に対するカテーテル治療が行われるようになった. 今後, 三尖弁閉鎖不全症に対する経カテーテル治療が導入される可能性があり, ますますSHD領域は盛んになると思われる. SHDの治療はハイブリッド手術室やカテーテル室で透視画像を使用するため, 手技に参加する術者以外に心エコー医や麻酔科医, その他看護師, 放射線技師, 臨床工学技士に新たな職業被ばくをもたらすという負の一...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2024-03, Vol.56 (3), p.246-250 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」本邦で経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)が保険償還されてから10年が経ち, TAVI以外にも経皮的僧帽弁接合不全修復術(TEER), 経皮的左心耳閉鎖術(LAAC), PFO閉鎖術など様々な構造的心疾患(SHD)に対するカテーテル治療が行われるようになった. 今後, 三尖弁閉鎖不全症に対する経カテーテル治療が導入される可能性があり, ますますSHD領域は盛んになると思われる. SHDの治療はハイブリッド手術室やカテーテル室で透視画像を使用するため, 手技に参加する術者以外に心エコー医や麻酔科医, その他看護師, 放射線技師, 臨床工学技士に新たな職業被ばくをもたらすという負の一面がある. とりわけ心エコー医にとっては経食道心エコーガイド・モニタリングの際の被ばくが問題である. 近年TAVIにおいては局所麻酔TAVIが増加し, 間欠的な経胸壁心エコーモニタリングが主流であるが, ハイリスク症例や鎖骨下動脈アプローチのTAVIの際には全身麻酔, 経食道心エコーでのモニタリングを行っている. |
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ISSN: | 0586-4488 |