経皮的卵円孔開存閉鎖術施行患者における静脈血栓塞栓症の特徴
「はじめに」脳梗塞は心原性脳塞栓症, アテローム血栓性脳梗塞, ラクナ梗塞の主要三病型がその約70-80%程度を占め, その他に動脈解離・血管炎・自己免疫疾患・もやもや病などが原因となりうるが, 全体の20%程度は原因疾患が不明であり, 原因不明の脳梗塞は潜因性脳梗塞と呼ばれてきた. 潜因性脳梗塞の大部分は塞栓症と考えられており, Hartらが提唱した塞栓源不明脳塞栓症(embolic stroke undetermined source;ESUS)という概念が次第に定着してきている. 奇異性脳塞栓症はESUSのうち, 右左シャントを介した血栓の流入により発症したと考えられ, 静脈系の血栓が証...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2023/07/15, Vol.55(7), pp.768-771 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」脳梗塞は心原性脳塞栓症, アテローム血栓性脳梗塞, ラクナ梗塞の主要三病型がその約70-80%程度を占め, その他に動脈解離・血管炎・自己免疫疾患・もやもや病などが原因となりうるが, 全体の20%程度は原因疾患が不明であり, 原因不明の脳梗塞は潜因性脳梗塞と呼ばれてきた. 潜因性脳梗塞の大部分は塞栓症と考えられており, Hartらが提唱した塞栓源不明脳塞栓症(embolic stroke undetermined source;ESUS)という概念が次第に定着してきている. 奇異性脳塞栓症はESUSのうち, 右左シャントを介した血栓の流入により発症したと考えられ, 静脈系の血栓が証明されたものとして定義される. また, 卵円孔開存症(patent foramen ovale;PFO)は健常者の約25%, 潜因性脳梗塞の約50%に併存し奇異性脳塞栓症の重要な塞栓源と考えられている. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.55.768 |