森論文に対するEditorial Comment

免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor;ICI)は様々ながん種に対する治療の有効性から適応が拡大している一方で, 免疫関連有害事象(immune-related adverse event;irAE)が問題となっている. なかでも心筋炎の発症率は稀であるが, 致死率は20-50%と高く, 病態の解明と治療法の開発が望まれる. 森論文は, 心筋転移を伴う原発性進行肺癌に対してカルボプラチン, ナブパクリタキセル, ペムブロリズマブを投与し, 腫瘍の縮小を認めたものの, ICI関連心筋炎を発症した貴重な症例の報告である....

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Veröffentlicht in:心臓 2023/07/15, Vol.55(7), pp.681-682
Hauptverfasser: 石塚, 祐紀, 田尻, 和子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor;ICI)は様々ながん種に対する治療の有効性から適応が拡大している一方で, 免疫関連有害事象(immune-related adverse event;irAE)が問題となっている. なかでも心筋炎の発症率は稀であるが, 致死率は20-50%と高く, 病態の解明と治療法の開発が望まれる. 森論文は, 心筋転移を伴う原発性進行肺癌に対してカルボプラチン, ナブパクリタキセル, ペムブロリズマブを投与し, 腫瘍の縮小を認めたものの, ICI関連心筋炎を発症した貴重な症例の報告である.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.55.681