佐々木論文に対するEditorial Comment

佐々木らは, ペースメーカ留置後に生じた右心系感染性心内膜炎に対してリード抜去を行い, 抜去後に疣贅が飛散したため敗血症性肺塞栓症を生じた症例を報告した. 肺炎像を伴った熱発を市中肺炎として抗生剤加療を行うが改善せず, その後, 感染性心内膜炎(IE)と診断される経過は実臨床でしばしば遭遇するのではなかろうか. IEの診断基準である修正Duke診断基準においても, Streptcoccus bovisはIEの典型的な起因菌として記載されており, ペースメーカ植込み後であることと併せて考えると診断につながり得ると思われる....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 2022/11/15, Vol.54(11), pp.1298-1299
1. Verfasser: 森田, 純次
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:佐々木らは, ペースメーカ留置後に生じた右心系感染性心内膜炎に対してリード抜去を行い, 抜去後に疣贅が飛散したため敗血症性肺塞栓症を生じた症例を報告した. 肺炎像を伴った熱発を市中肺炎として抗生剤加療を行うが改善せず, その後, 感染性心内膜炎(IE)と診断される経過は実臨床でしばしば遭遇するのではなかろうか. IEの診断基準である修正Duke診断基準においても, Streptcoccus bovisはIEの典型的な起因菌として記載されており, ペースメーカ植込み後であることと併せて考えると診断につながり得ると思われる.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.54.1298