橋本論文に対するEditorial Comment

わが国でも高齢者化社会の到来に伴い心房細動患者は増加傾向にある. 心房細動は脳梗塞発症の要因となる心房内血栓のリスクが高くなるため, これを的確に評価することが重要である. 左心耳を含めた心房内の血栓評価は経胸壁心エコーや経食道心エコーを用いるのが一般的であるが, 経胸壁心エコーは胸壁の影響等で左心耳の血栓を十分に観察できなかったり, 経食道心エコーにおいてはプローブを食道に挿入することによる合併症に注意が必要である. またいずれの検査においても経時的な観察において正確に同一断面を描出することが難しく, 評価の客観性や再現性に若干の問題がある....

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Veröffentlicht in:心臓 2022/11/15, Vol.54(11), pp.1291-1291
1. Verfasser: 藤本, 進一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:わが国でも高齢者化社会の到来に伴い心房細動患者は増加傾向にある. 心房細動は脳梗塞発症の要因となる心房内血栓のリスクが高くなるため, これを的確に評価することが重要である. 左心耳を含めた心房内の血栓評価は経胸壁心エコーや経食道心エコーを用いるのが一般的であるが, 経胸壁心エコーは胸壁の影響等で左心耳の血栓を十分に観察できなかったり, 経食道心エコーにおいてはプローブを食道に挿入することによる合併症に注意が必要である. またいずれの検査においても経時的な観察において正確に同一断面を描出することが難しく, 評価の客観性や再現性に若干の問題がある.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.54.1291