6 精神科の視点から

「●はじめに」植込型補助人工心臓(ventricular assist device;以下VAD)のDestination Therapy(以下DT)が始まったことについて, 精神医療従事者として三つ見解を述べる. 一つ目は, メンタルヘルスについてである. 植込み術後に適応障害などの精神疾患が生じるが, これが心臓移植へのブリッジ(bridge to transplantation;BTT)ではなくDTを選択することでどのように変化するか. 二つ目は, 植込み術後の精神疾患を予測することについてである. Stanford Integrated Psychosocial Assessment...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 2022-08, Vol.54 (8), p.883-885
Hauptverfasser: 押淵英弘, 筒井順子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「●はじめに」植込型補助人工心臓(ventricular assist device;以下VAD)のDestination Therapy(以下DT)が始まったことについて, 精神医療従事者として三つ見解を述べる. 一つ目は, メンタルヘルスについてである. 植込み術後に適応障害などの精神疾患が生じるが, これが心臓移植へのブリッジ(bridge to transplantation;BTT)ではなくDTを選択することでどのように変化するか. 二つ目は, 植込み術後の精神疾患を予測することについてである. Stanford Integrated Psychosocial Assessment for Transplant(以下SIPAT)という尺度が臓器移植全般の心身状態の予後予測ツールとして各国で使われている. 筆者らは最近これを日本語に翻訳して妥当性を検証した. SIPATは補助人工心臓植込み術後の予後を予測できるであろうか.
ISSN:0586-4488