宮内論文に対するEditorial Comment

医原性仮性動脈瘤はカテーテル検査・治療の代表的な合併症の一つであり, 発生頻度は2-6%である. 治療は超音波下の仮性動脈瘤の圧迫が第一に行われる. しかし超音波下圧迫法は時間を要し, 再発の頻度も高い. そこで圧迫が無効な症例の第2選択として, 超音波下経皮的トロンビン注入療法が行われる. 実際, カテーテルの現場で医原性仮性動脈瘤を稀に経験するが, 橈骨動脈, 肘窩動脈は超音波圧迫法にて経過をみれることが多い. また肘窩動脈は圧迫無効な場合, 大部分でトロンビン注入療法でコントロールがつくことを経験する. この論文では, 医原性仮性動脈瘤の約50%は圧迫での治療に成功したことを観察した....

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Veröffentlicht in:心臓 2022/03/15, Vol.54(3), pp.365-366
1. Verfasser: 三浦, 瑞樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:医原性仮性動脈瘤はカテーテル検査・治療の代表的な合併症の一つであり, 発生頻度は2-6%である. 治療は超音波下の仮性動脈瘤の圧迫が第一に行われる. しかし超音波下圧迫法は時間を要し, 再発の頻度も高い. そこで圧迫が無効な症例の第2選択として, 超音波下経皮的トロンビン注入療法が行われる. 実際, カテーテルの現場で医原性仮性動脈瘤を稀に経験するが, 橈骨動脈, 肘窩動脈は超音波圧迫法にて経過をみれることが多い. また肘窩動脈は圧迫無効な場合, 大部分でトロンビン注入療法でコントロールがつくことを経験する. この論文では, 医原性仮性動脈瘤の約50%は圧迫での治療に成功したことを観察した.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.54.365