大原論文に対するEditorial Comment

大原らは, 一般的に12誘導心電図で対側性ST変化が認められないたこつぼ症候群(TS)において, 対側性ST変化を認めた症例を報告した. 大変貴重な報告であり, 色々と学ぶ点が多い. 小菅らの報告に基づくと, TSの診断を確定する上で, aVR誘導のST低下とV1誘導のST上昇がないという心電図所見は, 91%の感度と95%の特異性を示すと報告した. さらに小菅らは, aVRの陽性T波とV1の陰性T波はTSに特徴的であると述べた. この診断基準は実臨床でも幅広く使われるに至っている....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 2022/02/15, Vol.54(2), pp.214-214
1. Verfasser: 明石, 嘉浩
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:大原らは, 一般的に12誘導心電図で対側性ST変化が認められないたこつぼ症候群(TS)において, 対側性ST変化を認めた症例を報告した. 大変貴重な報告であり, 色々と学ぶ点が多い. 小菅らの報告に基づくと, TSの診断を確定する上で, aVR誘導のST低下とV1誘導のST上昇がないという心電図所見は, 91%の感度と95%の特異性を示すと報告した. さらに小菅らは, aVRの陽性T波とV1の陰性T波はTSに特徴的であると述べた. この診断基準は実臨床でも幅広く使われるに至っている.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.54.214