膝関節鏡術後の膝窩動脈仮性瘤・動静脈瘻の1例

ベーカー嚢腫に対する関節鏡視下嚢腫切除術後に発症した膝窩動脈仮性瘤・動静脈瘻の1例を経験した.症例は71歳男性.左膝関節鏡視下手術の7日後に,左下肢の腫脹と疼痛が出現し,造影CT検査で膝窩動脈仮性瘤(最大径50 mm)および動静脈瘻と診断され,同日緊急手術を施行した.後方アプローチで膝窩動脈仮性瘤に到達し,動脈,静脈ともに損傷部を直接縫合で修復した.術後経過は良好で術後21日に退院した.関節鏡下手術における血管損傷は稀な合併症であるが,下肢切断を伴う危険があるので迅速な対応が必要である....

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Veröffentlicht in:心臓 2021/12/15, Vol.53(12), pp.1350-1354
Hauptverfasser: 廣島, 裕也, 楜沢, 壮樹, 佐藤, 弘隆, 大木, 伸一, 川人, 宏次
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ベーカー嚢腫に対する関節鏡視下嚢腫切除術後に発症した膝窩動脈仮性瘤・動静脈瘻の1例を経験した.症例は71歳男性.左膝関節鏡視下手術の7日後に,左下肢の腫脹と疼痛が出現し,造影CT検査で膝窩動脈仮性瘤(最大径50 mm)および動静脈瘻と診断され,同日緊急手術を施行した.後方アプローチで膝窩動脈仮性瘤に到達し,動脈,静脈ともに損傷部を直接縫合で修復した.術後経過は良好で術後21日に退院した.関節鏡下手術における血管損傷は稀な合併症であるが,下肢切断を伴う危険があるので迅速な対応が必要である.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.53.1350