米国肥大型心筋症ガイドラインの改訂に伴う変更点のまとめ

今回は, 2020年に9年ぶりに改訂された, American Heart Association/American College of Cardiologyによる肥大型心筋症(Hypertrophic Cardiomyopathy;HCM)ガイドラインについて, 主な変更点をその根拠となる論文とともに取り上げる. 特に, 突然死のリスク評価, およびライフスタイルへの配慮について記載の変更があり, いずれもShared Decision Making(共有意思決定)を行うことが重要と強調されている. 「1. 突然死リスク評価」2011年ガイドラインでは, 植込み型除細動器(Implanta...

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Veröffentlicht in:心臓 2021-11, Vol.53 (11), p.1175-1176
Hauptverfasser: 秋田敬太郎, 島田悠一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回は, 2020年に9年ぶりに改訂された, American Heart Association/American College of Cardiologyによる肥大型心筋症(Hypertrophic Cardiomyopathy;HCM)ガイドラインについて, 主な変更点をその根拠となる論文とともに取り上げる. 特に, 突然死のリスク評価, およびライフスタイルへの配慮について記載の変更があり, いずれもShared Decision Making(共有意思決定)を行うことが重要と強調されている. 「1. 突然死リスク評価」2011年ガイドラインでは, 植込み型除細動器(Implantable Cardioverter Defibrillator;ICD)のclass IIa適応(一次予防適応)として, 「第1度近親者の突然死歴」, 「30mm以上の左室壁厚」, 「6カ月以内の説明のつかない失神(つまり, 迷走神経反射や左室流出路閉塞に起因しないもの)」が挙げられていたが, そこに, 以前はclass IIb適応にとどめられていた「心室瘤の形成」, 「左室駆出率50%未満」, の2点が追加された.
ISSN:0586-4488