3. 画像データの活用 : 人の眼ではみえない世界へ

「はじめに」ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン博士が1895年にX線を発見し, その後人体へ応用されX線写真撮影, 血管造影を経て, 1972年にはコンピューター断層撮像(CT)スキャナが発表された. CTは検出器の多列化, 撮影の高速化が進み, クリニカルルーチーンとして循環器領域でも広く用いられている. CT, MRI, 核医学検査においては, 画像は基本白黒のグレースケールで表示される. 画像診断は目で見て白いかどうか(あるいは黒いかどうか)という定性的評価が基本であり, CTであれば, CT値が高い(白い)もの(ヨードや石灰化など)とCT値が低い(黒い)(水っぽい)ものの組織コントラ...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 2019-08, Vol.51 (8), p.788-793
Hauptverfasser: 真鍋徳子, 真鍋治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン博士が1895年にX線を発見し, その後人体へ応用されX線写真撮影, 血管造影を経て, 1972年にはコンピューター断層撮像(CT)スキャナが発表された. CTは検出器の多列化, 撮影の高速化が進み, クリニカルルーチーンとして循環器領域でも広く用いられている. CT, MRI, 核医学検査においては, 画像は基本白黒のグレースケールで表示される. 画像診断は目で見て白いかどうか(あるいは黒いかどうか)という定性的評価が基本であり, CTであれば, CT値が高い(白い)もの(ヨードや石灰化など)とCT値が低い(黒い)(水っぽい)ものの組織コントラストそのものが診断の基準として用いられていた. CTの定量的指標としては, CT値(HU:ハウンズフィールドユニット)を用いて, 「CT値が低いので内部は嚢胞性です」といったような判断をしてきたわけである.
ISSN:0586-4488