村井論文に対するEditorial Comment

アントラサイクリン系の抗がん剤は, その優れた殺細胞作用から多くのがんで基本化学療法とされているが, その心臓副作用は古くから知られてきた. アントラサイクリンによる心不全の予後は, 虚血性心筋症や特発性拡張型心筋症よりも悪いことが報告され, その予防, 心筋傷害の早期検出, および治療介入が, 循環器内科医に求められている. アントラサイクリンの心筋傷害の発生率は, 総投与用量依存的で, その心機能障害は不可逆的であるとされる....

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Veröffentlicht in:心臓 2019/07/15, Vol.51(7), pp.734-735
1. Verfasser: 小板橋, 紀通
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:アントラサイクリン系の抗がん剤は, その優れた殺細胞作用から多くのがんで基本化学療法とされているが, その心臓副作用は古くから知られてきた. アントラサイクリンによる心不全の予後は, 虚血性心筋症や特発性拡張型心筋症よりも悪いことが報告され, その予防, 心筋傷害の早期検出, および治療介入が, 循環器内科医に求められている. アントラサイクリンの心筋傷害の発生率は, 総投与用量依存的で, その心機能障害は不可逆的であるとされる.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.51.734