急性期に無症候性心筋梗塞を合併した川崎病冠動脈瘤の1例

「はじめに」 川崎病は1967年の初回報告以後に, 冠動脈瘤合併例では心筋梗塞による死亡例があることが判明して注目された. 1983年時点での心臓血管後遺症の発生頻度は16.7%と多く, 致命率も2%程度と高かった. アスピリン(ASA)と免疫グロブリン大量療法(IVIG)が標準的治療法となり, 冠動脈瘤の合併は1.9%と減少した. 1990年代からは冠動脈瘤合併例であっても, ワルファリンの使用が普及し, 急性心筋梗塞の合併は0.02%と非常にまれとなったが, 今回発症1カ月以内に無症状ながら急性心筋梗塞をきたした5カ月男児を経験した....

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Veröffentlicht in:心臓 2019/03/15, Vol.51(3), pp.367-369
Hauptverfasser: 並木, 秀匡, 鮎沢, 衛, 小森, 暁子, 山瀬, 聡一, 渡邉, 未央, 石井, 大裕, 野崎, 千央, 藤澤, 淳平, 飯田, 亜希子, 加藤, 雅崇, 中村, 隆広, 神保, 詩乃, 神山, 浩, 森岡, 一朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 川崎病は1967年の初回報告以後に, 冠動脈瘤合併例では心筋梗塞による死亡例があることが判明して注目された. 1983年時点での心臓血管後遺症の発生頻度は16.7%と多く, 致命率も2%程度と高かった. アスピリン(ASA)と免疫グロブリン大量療法(IVIG)が標準的治療法となり, 冠動脈瘤の合併は1.9%と減少した. 1990年代からは冠動脈瘤合併例であっても, ワルファリンの使用が普及し, 急性心筋梗塞の合併は0.02%と非常にまれとなったが, 今回発症1カ月以内に無症状ながら急性心筋梗塞をきたした5カ月男児を経験した.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.51.367