4 内科的治療 (侵襲的治療)

「はじめに」本稿では, 心筋疾患の中でも肥大型心筋症と拡張型心筋症に対象を絞り, 循環器内科医が行ってきた侵襲的治療のあゆみについて述べることとする. 「肥大型心筋症」肥大型心筋症(HCM:Hypertrophic cardiomyopathy)の中でも侵襲的治療の対象となるのは, 閉塞性肥大型心筋症(HOCM:Hypertrophic obstructive cardiomyopathy)である. 現在では, 外科的中隔心筋切除術と経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA:Percutaneous Transluminal Septal Myocardial Ablation)が症候性かつ薬物療法抵...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 2018-06, Vol.50 (6), p.607-612
Hauptverfasser: 秋田敬太郎, 前川裕一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」本稿では, 心筋疾患の中でも肥大型心筋症と拡張型心筋症に対象を絞り, 循環器内科医が行ってきた侵襲的治療のあゆみについて述べることとする. 「肥大型心筋症」肥大型心筋症(HCM:Hypertrophic cardiomyopathy)の中でも侵襲的治療の対象となるのは, 閉塞性肥大型心筋症(HOCM:Hypertrophic obstructive cardiomyopathy)である. 現在では, 外科的中隔心筋切除術と経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA:Percutaneous Transluminal Septal Myocardial Ablation)が症候性かつ薬物療法抵抗性HOCMに対する侵襲的治療として位置づけられ, 両者を総称して中隔縮小治療(SRT:Septal Reduction Therapy)と呼ぶ. この項では, 主に循環器内科医が行ってきた侵襲的治療として中隔縮小治療の1つであるPTSMAおよびDDDペーシング療法のあゆみについて述べる.
ISSN:0586-4488