99mTc-PYP心筋シンチグラムと心臓MRIの遅延造影が病理組織をよく反映していた心アミロイドーシスの2症例

症例1:77歳,男性.(主訴)呼吸困難.(現病歴)2009年1月初診時心エコー上著明な心肥大を指摘された.99mTc-PYP心筋シンチグラフィ(PYP-RI)で心筋に集積を認め,心臓MRIにて心内膜側にLGE陽性を認めた.心筋生検による病理等にてAL型心アミロイドーシスと診断された.その後加療を行うも約1年後心不全増悪により死亡となった. 症例2:58歳,男性.(主訴)労作時息切れ.(現病歴)2012年8月初診.心エコーで著明な心肥大あり,PYP-RIで心筋集積あり.MRIにて心筋全周にび漫性のLGE陽性を認めた.心筋生検にて心アミロイドーシスと診断され加療が開始されるが,約2年後心不全・心室...

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Veröffentlicht in:心臓 2017/06/15, Vol.49(6), pp.595-601
Hauptverfasser: 田村, 純, 俵原, 敬, 浮海, 洋史, 尾関, 真理子, 高林, 瑠美, 神田, 貴弘, 松成, 政良, 松倉, 学
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例1:77歳,男性.(主訴)呼吸困難.(現病歴)2009年1月初診時心エコー上著明な心肥大を指摘された.99mTc-PYP心筋シンチグラフィ(PYP-RI)で心筋に集積を認め,心臓MRIにて心内膜側にLGE陽性を認めた.心筋生検による病理等にてAL型心アミロイドーシスと診断された.その後加療を行うも約1年後心不全増悪により死亡となった. 症例2:58歳,男性.(主訴)労作時息切れ.(現病歴)2012年8月初診.心エコーで著明な心肥大あり,PYP-RIで心筋集積あり.MRIにて心筋全周にび漫性のLGE陽性を認めた.心筋生検にて心アミロイドーシスと診断され加療が開始されるが,約2年後心不全・心室細動にて死亡.死後病理よりTTR型アミロイドーシスと診断された. 両症例ともに死後剖検が行われ,心筋からはそれぞれのMRI上LGE集積の分布と一致する高度なアミロイド沈着所見が確認された. 造影心臓MRI上異なるパターンを呈し,病理所見と対比できた心アミロイドーシスの2例を経験したので報告する.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.49.595